Y'S環境計画 ワイズカンキョウケイカク

業務紹介

建築物省エネ法の概要

適合義務制度

新築・増改築時において省エネ基準への適合が義務となります。基準適合について、所管行政庁又は登録省エネ判定機関による省エネ適合性判定を受ける必要があります。また、省エネ適合性判定を受けた建築物は、完了検査対象となります。

※省エネ基準への適合が確認された後、確認済証や検査済証の交付となります。

届出義務制度

新築・増改築時において所管行政庁へ省エネ計画の届出が義務となります。

※届け出期限は、工事着工の21日前まで。
※不適合の場合、必要に応じ所管行政庁が指示・命令。

説明義務制度

設計の際に、建築士様から建築主様に対して、省エネ基準への適否等の説明を行う必要があります。

対象建築物(規制措置)

対象建築物(規制措置)

規制措置の判定フロー
(適判・届出・説明義務)

新築

建築物の規模が10㎡を超過

フローチャート図(PDFのダウンロードはこちら)
増改築

増築の規模が10㎡を超過(住宅部分・非住宅部分を問わない)

フローチャート図(PDFのダウンロードはこちら)
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CASBEEの概要

CASBEE(建築環境総合性能評価システム)は、建築物における環境性能を評価し格付けする手法です。
評価項目には、緑地計画や省エネ機器・環境負荷の少ない資機材の採用といった「建築物の環境負荷」はもとより、室内の快適性や景観への配慮など「建築物の品質」も含まれます。
全ての項目を評価すると評価指標であるBEEが評価結果として算出されます。
また、特徴として評価結果が「Sランク(素晴らしい)」「Aランク(大変良い)」「B+ランク(良い)」「B-ランク(やや劣る)」「Cランク(劣る)」という5段階のランキングが与えられ「建築物の環境性能」を知ることもできます。
各評価項目には重み係数が設定されており、その中でも省エネルギー計算(建築物省エネ法)結果が特に重み係数が高く、高ランクを目標設定としている場合は省エネルギー計算結果が特に重要となってきます。

評価ツール
評価グラフ
評価項目イメージ ・室内環境(化学汚染物質発生源対策など)・サービス性能(快適性・耐震性など)・室外環境(敷地内緑地計画など) ・エネルギー(省エネルギー計算など)・資源・マテリアル(節水・リサイクル材使用など)・敷地外環境(大気汚染防止など)

CASBEEの活用

1. 自治体版CASBEE

現在一部の自治体では、一定規模以上の建築物を建てる際に環境配慮計画書の届出を義務付けており、その際にCASBEEの評価書を活用しています。
自治体版CASBEEは、地域の特性に応じて一部評価項目を変更したものもあり、より地域の実態を反映したものとなっています。

2. CASBEE評価認証

CASBEEの評価結果を公にする場合や第三者に提示する場合など、その正当性や透明性が重要となります。
そこで、第三者機関が評価内容を審査し的確であることを認証する制度が「CASBEE評価認証」です。
CASBEE評価認証を申請する際は、CASBEE評価員の資格を持つ者が評価を行うこととなっています。
また第三者機関による認証制度のため、すべての評価項目に対して根拠となる資料や図面が必須となります。
そのため自治体版CASBEEとは異なり、基本設計時や早い段階からの評価検討が必要となってきます。

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各種申請に伴う省エネ計算業務

低炭素社会に向けた取組み

国が推進する今後の環境型住宅のイメージ

CO2排出削減のために
低炭素社会に取り組む

温暖化対策が問題となっている現在、CO2 排出削減は特に重要な課題のひとつで、低炭素社会に向けた取組みが急務となっています。

各種制度に申請すると
優遇措置を受けることができる

低炭素社会に向けた取組みとして、建築分野には、各種制度が設けられています。各種制度(⻑期優良住宅・ZEH・ZEB・LCCM住宅・BELS)に申請することで優遇措置※(所得税の特別控除、固定資産税軽減、住宅ローン減税控除枠拡大など)を受けることができます。

※優遇措置は各種制度により異なります

申請するとコスト削減、
省エネ対策につながる

各種制度では省エネルギー計算CASBEE評価が活用されています。
申請に伴い費用や手間も発生しますが、それぞれ適切な措置維持を行えばライフサイクルコストの低減や環境配慮、省エネ対策につながります。

長期優良住宅

長期優良住宅とは、従来の「つくっては壊す」スクラップ&ビルド型の住宅から、「いいものを作って、きちんと手入れをして長く大切に使う」ストック型の住宅への転換を目的として、長期にわたり住み続けられるための措置が講じられた優良な住宅(=長期優良住宅)を普及させるための国が認定する制度です。

ZEB(ゼブ)

ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)とは、建築計画の工夫による日射遮蔽・自然エネルギーの利用、高断熱化、高効率化によって大幅な省エネルギーを実現した上で、再生可能エネルギーを導入することにより、年間の一次エネルギー消費量の収支がゼロとすることを目指した非住宅建築物です。

ZEH(ゼッチ)

ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)とは、外皮の断熱性能等を大幅に向上させるとともに高効率な設備システムの導入により、室内環境の質を維持しつつ大幅な省エネルギーを実現した上で、再生可能エネルギーを導入することにより、年間の一次エネルギー消費量の収支がゼロとすることを目指した住宅です。

LCCM(エルシーシーエム)住宅

LCCM(ライフ・サイクル・カーボン・マイナス)住宅とは、建設時、運用時、廃棄時において出来るだけ省CO2に取り組み、さらに太陽光発電などを利用した再生可能エネルギーの創出により、住宅建設時のCO2排出量も含めライフサイクルを通じてのCO2の収支をマイナスにする住宅です。

BELS(ベルス)

BELS(建築物省エネルギー性能表示制度)とは、第三者評価機関が建築物(新築・既存)の省エネルギー性能を評価し認証する制度です。
建築物のエネルギー消費性能の見える化として、5段階の☆マークでランク付けします。また評価書以外に申請者の希望でシール・プレートの表示も可能となり、省エネ性能の高い建築物のアピールにもなります。

BEIの計算式 評価ランク

※1 事務所・学校・工場等
※2 ホテル・病院・百貨店・飲食店・集会所等
※3 平成28年4月時点で現に存する建築物に限る

その他業務